手際よく施術を行うためのチェックリスト【カラー編】

2025年07月24日
代表取締役社長 小川 貴臣
代表取締役社長
小川 貴臣
手際よく施術を行うためのチェックリスト【カラー編】

こんにちは、ベラミステーション代表の小川です。

前回の記事に続き、今回は出張理美容におけるカラーリングの段取り及び注意点についてまとめます。

カラーリングは出張理美容のなかでも人気のメニューですよね。

今回の記事は事前の準備にフォーカスした内容となっています。

出張理美容におけるカラーリングのチェックリスト

準備(訪問前)

☐ 初めての方はパッチテストをする

☐ ご利用者様のADL、設備、希望を把握する

初めて(長期間空いた場合も含め)カラーをされる場合には事前にパッチテストを実施しましょう。私たちの場合、施術の2日前までにパッチテストを実施しています。

カラー剤による皮膚の炎症が別の症状を引き起こすことも考えられます。少しでもリスクを減らすためにも、時間を確保してパッチテストを実施しましょう。

私たちはパッチテスト後に異常が見られた場合、カラーリング実施前に連絡をいただくよう施設職員様へ協力してもらっています。

また、ご利用者様のADL(座位が出来るか、前屈が出来るかなど)や、施術場所にシャワー設備があるか、ご希望の色味を事前にしっかり確認しましょう。

特にADLにおいては、1時間を超える座位の維持や、シャワー時の前屈姿勢(仰向けも含め)の維持について、入念に確認します。

準備(施術前)

☐ 体調、頭皮の確認

☐ 首、襟周りが汚れないように徹底的に保護する

☐ 施術箇所周辺が汚れないように保護する

☐ シャワーをする場所の確認

カラーリングの場合、放置時間も含めると1時間を超える施術の場合がほとんどなので、体調を事前に伺いましょう。トイレも済ましてもらます。

頭皮の状態も入念にチェックします。

次に、急な体動により首、襟周りがカラー剤で汚れないよう、徹底的に保護します。

私たちの場合、下記のように徹底的に保護しています。

1.襟を中へ折り込む
2.襟と首をラップで保護する
3.タオルを巻く(2枚程度)
4.カラークロスをかける
5.さらにラップで保護する
6.保護クリームを塗布する
7.イヤーキャップをつける

上記以外にも必要に応じてネックシャッターの使用、タオルの枚数を増やします。

保護クリームは生え際のギリギリまでしっかりと塗布し、カラー剤が残らないようにしましょう。

カラーリング時のトラブルとして多いのが、施術箇所周辺の器具に付着したカラー剤の汚れです。

特にシャワー時、洗面台や介護用のお風呂椅子、身体を支えるクッションが汚れてしまうケース。

カラー剤ってなかなか落ちないですからね。私も施術後日、浴槽についたカラー剤を落としに伺ったことがあります。

ご利用者様及び周辺器具の保護は、必要以上に施すくらいで丁度良いと思います。

施術中

☐ 声掛けの徹底

☐ 急な体動、頭皮を触ってしまうことを念頭に置く

☐ ベッド上シャンプーの場合は、フラットにする

カラー剤の塗布前には「冷たいですよ」と、塗布中には「頭皮に沁みてないですか?」と声掛けをします。意思の疎通が難しい場合には、表情に変化が無いか確認しましょう。

カラーリングに限った話ではありませんが、予期せぬ体動や動作も念頭に置き、施術します。

片付け

☐ カラー剤が付着していないか徹底的に確認

☐ シャンプー後のお湯を捨てる場所に注意

☐ コンセントを抜き間違えないよう注意

言わずもがな、各部にカラー剤が付着していないか徹底的に確認しましょう。皮膚に付着してしまっていたらすぐに拭き取る、もしくは洗い流し、炎症が起きていないか確認します。

持参した簡易シャワーなどでコンセントを使用する場合、絶対に抜き間違えないように細心の注意を払いましょう。持参した物と区別しやすいよう、持ち手部分にマスキングテープで印をつけておくと良いです。

カラーリングは事前準備がすべて

以上です。

出張理美容全般においても言えますが、特にカラーリングは事前の準備が大切です。

皮膚トラブルを未然に防ぐパッチテスト、カラー剤によって汚れてしまわないように各部の保護。

カラーリングによって起こるトラブルのほとんどは、事前の準備で対策が可能です。

施術中はお客様にご満足いただくことに集中出来るよう、入念な準備のもと迎えましょう。